2023/06/03
大雨をくぐって帰る。
学生時代の仲間の家で開かれた食事会に行ってきた。場所は東京と神奈川の境目、小田急沿線の街。
料理好きな友人が仲間を集めて腕を振るってくれる、
なんとも有難い集まり。
新型コロナのために3年半ぶりの集まりだったよ。
私とつれあいの2人が今回、最も遠方からの参加者。
私たちは最寄りのターミナル駅のビジネスホテルに部屋をとって
招く方も招かれる方も気兼ねなく、の参加方法をとっている。
料理好きな彼女のほかにもう一人、
焼肉担当の仲間がいる。
昔居酒屋で焼き鳥担当のバイトをしていた彼が
肉と炭とコンロを持ち込んで焼いてくれるのが
これまたうまい。ビールが進む。
焼きたての肉をパクパク食べた。
もうしばらく肉は見なくても良いね、などと
皆で口々に言い合った。
でせっかく東京に出たので
同じくこの食事会に参加した友人の家に誘ってもらった。
彼女の家があるのは非常に便利の良い住みよさそうな街だ。
驚いたのが駅から5分ほどの家に向かう中で
何件も「整体」の建物をみたこと。
これだけあれば、自分にあった施術院を探せるだろうな、
都会っていいな。
私の住む町で自分に合った整体を探そうとしたら
電車やバス、挙句は自家用車がないと困難なくらい
範囲を広げて探し回る必要がありそうだもんね。
しかもその電車もバスも都会のように
10分15分待てば来る、ってわけではないし。。
友人の家のことはまた別に感想を書くことにする。
この日が6月2日。
つまり台風の影響で梅雨前線が刺激されて
西日本を中心に災害級の大雨が警告されていた日。
友人宅の食事会つまり6月1日は
曇り空ながら夜まで雨が降らずに済んだが
2日朝には既に雨。
雨は強弱を繰り返しつつ友人と別れた13時前には
雨脚は強いが風はまだそれほど強くなかったと思う。
行きと同じルートでの帰宅はこの時点で放棄。
利用するローカル線が既に大雨を予想して
一部区間の運休の他、運転区間も間引き運転が
発表されていたのをSNSで知っていたから。
乗り継ぎの少ない、確実に座っていける路線ということで
東京駅から新幹線を利用することにした。
(この選択にはつれあいが前日の食事会で
食べすぎ飲みすぎてしまい今一つ元気がないこともある)
東京駅で東海道新幹線口に向かう時、
傍らのスィーツ店に行列ができていた。
制服姿の女学生たち。
ああ、修学旅行できているのね、
帰りの集合時間までの自由時間に
美味しいものお土産に買っているんだねと思う。
ひょっとして行列が短かったり
空いていたりしたら私も何か買おうかしら、
とお店に向かった可能性もある。
が、その時はなんとなく先を急いだほうが良い気がした。
改札をくぐるとちょうど、あと5分ほどで発車する
こだま号があることがわかった。
次はひかりだ。そのひかり号が私の下車する
三島駅に停車するものだったらそれにしたかもしれない。
けれどそれは三島駅通過のひかり号だった。
よし、あのこだまに乗ろう、次は時間が空いてしまう。
乗ればトイレも心配ないもんね。
ホームに上がると乗車開始になっていた。
そこそこ席が埋まっている中、空席を見つけることができた。
海外からの旅行客もちらほら見受ける。
つれあいは東京駅発車後すぐに居眠り。
小田原駅を出たところで車掌さんのアナウンス。
「この先、豊橋-三河安城での大雨の影響により
先を行く列車から順次最寄り駅で停車、運転を見合わせる可能性があります」
(要約)
おお。不安的中。
小田原を出ているから熱海までは行くか。
三島まで運転可能だろうか。
熱海を出た。
三島駅までは直ぐなんだよね。
すると再度アナウンス。
三島駅で停車し、運転を見合わせるということだった。
申し訳ない。
正直、助かったと思ってしまった。
下車するためにドアの前に並んでいたら
前にいた会社員らしき女性と目が合った。
彼女が私に向かって
「私たちここで降りれますね」と言った。
・・・伝わったか。。
既に列車乗り継ぎは不可能になっていたので
(間引き運転から運転中止になっていた)
路線バスで帰宅。
家に入った途端、すさまじい強風で家が揺れ
あたり一面真っ白に視界が遮られるほどの大雨になった。
こんなことは初めてだった。
雨の降り方で恐怖を覚えるというのは
聞いたことはあるがこの時初めて身に染みた。
夜中に、東京駅で体調を崩した中学生のニュースを知った。
修学旅行から帰宅する予定の中学生が
東京駅で足止めになり、体調を崩したという。
ひょっとしてあのお店に並んでいた女の子たちかな。
もうすぐ順番が来る、何を買おうかとショーケースを見て
決めているような相談しているような数人の姿が目に浮かんだ。
乗車する新幹線が入線できなければ
(下りだけでなく上りの新幹線も運転見合わせていたから)
車内で過ごすこともできないもんね。
でも駅構内で夜中まで待機、っていうのは。。。
その後改善されたのかなあ。
事前に災害級と気象庁はじめ報道機関で
警告を出している中、予定変更しないのが悪い、と
SNSで非難する言葉を見かけた。
なにそれ。
修学旅行も変更しろってことか?
SNSはこのような自己責任だ論で責め立てる声も大きいが
今回は本当にSNS、つまりスマホに助けられたと実感する。
いち早く状況把握するのには最適なツールだ。
ホームページあるいは公式Twitterにより
状況把握を繰り返すことで
我ながら最善の選択をしたと思う。
もちろん運、が一番。
でもSNSがあれば良し、ということでもないよな。
ネットは全てをもれなくサポートするものではないから
その網に引っかからない人たちに向けての
フォローは常に考え工夫し更新してほしいと思う。
それを潰す方向でSNSが賑わっては欲しくないな。